大学選び、どうすればいいの?

~海外の大学進学はあり?~

1.日本の大学

文部科学省によると、大学・短大への進学率は55.4パーセントとなり、半数以上の高校生が大学進学を決めています。とはいえ、大卒=幸せな人生の保障ではなくなってしまった現代社会ではどんな大学に、何をしに行くのかがとても大事になります。いわゆる旧帝大や地方中堅国公立となれば一般的に「研究大学」と呼ばれ、高い専門性を身に付けることができます。また、公立市立を問わず実践に重きを置いた教育をアピールポイントとするところもあります。さらに有名私大となればOBやOGとのつながりをつくることができるなど大学によってメリットや身につく力は様々です。しかし、日本の大学に共通しているのが自身の専門について詳しく学ぶ体制が整っているという点です。したがって、日本の大学に進学するなら何を専門的に学ぶかを中心に考えるといいでしょう。

2.アメリカの大学

気になっている人も多い海外大学への進学ですが、ここではアメリカの大学にしぼってお話をします。最近ではアメリカの大学への進学もマイナーな選択肢ではありません。さらにはオンラインで受講できる授業も増えているため、ハードルも下がっていると言えます。では、具体的にアメリカの大学に進学するメリットは何でしょうか?一番大きいポイントは研究の仕方を身に付けられることです。もちろんアメリカの大学でも学部や専攻は分かれているのですが、考え方としてはテーマを決めて、そのテーマを通して研究ができるようになろう、というのがアメリカの大学の考え方です。したがって、学部と院で専攻が変わるのもよくあることです。しかし、文献の集め方や論文の書き方といった研究の仕方が分かっているため、専攻が変わってもひどく困ることはありません。

3.大学入試は情報収集が命!

日本とアメリカの大学の特徴を解説してきましたが、とはいえ大学によってそれぞれの特徴があるのも事実です。教育内容だけでなく、入試方法から奨学金の制度、必要とする学生像、目標とする人物像まで大学によって少しずつ違うものです。そこで「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと少し違う」と入学後感じないために、自分が理想とする大学生活と実際の大学をしっかり比べておきましょう。いまはインターネットでホームページなどを手軽に確認できますし、オープンキャンパスなども活用できます。海外であればオンライン説明会などを調べてみてもいいでしょう。情報収集をして大学入試に臨み、楽しい大学生活を送りましょう!

この記事を書いた人

渡辺 怜(HOTS徳島)

広島大学を卒業後、地元・徳島県にて小学校教員としてキャリアを積む。その後、「教育の本質”学びの楽しみを実感し、人生を豊かに”を子どもたちに経験してほしい」との思いから教員を退職。現在は、HOTS Academy マーケティング担当、NPO法人「C.A.M.E.」(多文化共生)教材制作責任者他。一児の父として、奮闘中!