思考力を育てるためにできるることは?

最近よく聞く”考える力”

大学や塾のCM、さらには本にいたるまで最近よく目にするようになった“考える力”。「考える力を育てましょう」「考える力はこれからの時代に必要な力です」いろいろ言われてはいるものの、“考える力”が何を意味するのかいまいちよくわかりませんよね。「テストで点数がとれればいいの?」「テストにある記述式の問題が大事なんでしょ?」「子どもの表現力を磨きたい」などなど保護者のみなさんも何かしなければ、という危機感はあるものの、考える力がぼんやりとしか定義できず、何をすればいいか正解を模索している状態です。

考える力は幅広い

では、考える力の定義はどういったもので、考える力を育てるためにすべきことは何でしょうか?

まず、結論から言うと考える力という言葉は様々な意味を持つ言葉であるため、一概に定義することはできません。定義ができないものを育てるということは、各自で答えを探して、目標を立て、その目標に向けた計画をつくるということです。

しかし、プロであっても難しいこの作業をご家庭でやってください!というのはあまりにも無理があります。仕事の合間に文献を読んで考える力を自分なりに定義して、子どもの足りない力も加味して目標を立て、その目標のために必要な事項に優先順位をつけてならべ、子どもに実行させる…並大抵の努力ではできないことです。

考える力を育てるためには?

考える力にさまざまな意味があることや、考える力を自分なりに育てることが難しいことがわかったところで、プロから考える力を育てるにあたってアドバイスを送ります。

まず、考える力の1つとしてあげられる論理的思考力を育てることです。論理的思考力は自分の考えを説明するときやものごとの原因や結果を理解するとき、考察や予測などを踏まえて行動するときなどさまざまな場面で活躍するスキルです。この論理的思考力はさまざまな方法で、しかも取り組みやすい方法で育てることができます。

論理的思考力を鍛えて、考える力の第一歩を!

論理的思考力の育て方はいくつもあります。一番簡単なのは子どもに「なぜ?」を問う習慣をつけることです。実際にアメリカで日本人生徒を見ていた経験のある先生は、論理的に考える色が強いアメリカの学校文化になじめるようこのような取り組みをされていたそうです。ほかにも、時系列だけでなく因果関係からものごとを捉えさせたり、ものごと同士に関連性を見いださせたりするなど日常的なコミュニケーションが論理的思考力を育てるカギになることもあります。

ほかにもHOTS academyのさまざまなコースなら、受験対策だけでなく、こういった論理的思考力、考える力などさまざまなスキルを身に付けることができます。1 dayプログラムなどもあるのでぜひ利用してみてくださいね。

この記事を書いた人

渡辺 怜(HOTS徳島)

広島大学を卒業後、地元・徳島県にて小学校教員としてキャリアを積む。その後、「教育の本質”学びの楽しみを実感し、人生を豊かに”を子どもたちに経験してほしい」との思いから教員を退職。現在は、HOTS Academy マーケティング担当、NPO法人「C.A.M.E.」(多文化共生)教材制作責任者他。一児の父として、奮闘中!