応用問題のコツは知識とトレーニング!

ひと昔前のテストでは??

ひと昔前のテストは知識を問う問題がポピュラーでした。ひと昔前と言ってもつい最近までそういった問題が多かったですよね。「江戸幕府第〇代将軍を答えよ」「下線部のような表現技法を何というか」など知っていなければ答えられない問題がずらりと問題用紙に並んでいたものです。応用問題といっても「○○の理由を答えなさい」「□□するときはどうするか」など思考力を問うように見えて結局は理由や手順を暗記すればよい問題ばかりでした。

テストで求められる力が変わりつつある!

では、最近のテストの傾向はどうでしょうか。もちろん知識そのものを問う問題はなくなっていません。理由や手順を問う問題だって残っています。しかし、最近多くなってきた問題があります。それは「あなたの考えを書きなさい」「あなたはどう思うか」といった問題です。共通試験は記述式の導入を模索中のため、出題されることはまだありませんが、二次試験や推薦入試ではかなりポピュラーな問題になりつつあります。しかし、出題が多くなるのに反比例して、こういった問題に自信をもって解答できる生徒はほぼいないのではないでしょうか。こういった問題は答えを暗記することはもちろん、一朝一夕で解答できるようになることもほぼ不可能だからです。

応用問題を解くコツは!?

先ほど紹介した自分の意見を述べる問題はトレーニングが必要です。まずはどんな意見があるのか出してみることから始めましょう。「感動した」「自分とは違う考えだった」などざっくりしたものからで構いません。まずは数を出すことが大切です。数が出せると「なぜ自分はこう思ったのだろう」という理由にも目が行くようになります。ざっくりした意見を出せるようになったらこのように細部に目を向けてみることも必要です。こうして意見が出ればあとは構成を考えるだけです。自分の意見とその理由を分類し、どれをどの順番で述べるか簡単なアウトラインをつくってみましょう。ここまでできたらあとは文章にするだけです!

応用問題が不安なみなさんへ。

応用問題の解き方を教えましたが、教えてもらっただけでできるようになったら誰も苦労しませんよね。そうです、意見を書くからには人に伝わらないといけない、でも自分で書いたものが人に伝わる文章か客観視して評価することは難しいというジレンマが生じるからです。そんな場合にはHOTS Academyで「書く」トレーニングをしてみませんか?20000人以上を指導したプロがあなたの合格をサポートします!

この記事を書いた人

渡辺 怜(HOTS徳島)

広島大学を卒業後、地元・徳島県にて小学校教員としてキャリアを積む。その後、「教育の本質”学びの楽しみを実感し、人生を豊かに”を子どもたちに経験してほしい」との思いから教員を退職。現在は、HOTS Academy マーケティング担当、NPO法人「C.A.M.E.」(多文化共生)教材制作責任者他。一児の父として、奮闘中!