生き残っていかなければならない一人一人のために
HOTS Academyが育む「自分の考えを説得力をもって相手に伝える力」は、
子ども一人ひとり、日本の社会にとって大きな利益をもたらすと確信しています。
経歴:日本の大学院(修士課程)で学び、研究所勤務後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のPh.D(博士課程)で研究を続ける。その後アメリカで私立学校を開校。帰国生入試の小論文指導を中心に活躍。のべ2000名超えの合格者を輩出。2015年には,HOTS教育センター設立。現在までに早稲田大学・一橋大学・明徳義塾・公立中学・茗渓学園(IB校)・他多数でエッセイ指導を行う。

HOTS AcademyのMissionを実現するために不可欠なEssay。
アメリカの5 paragraph essayを日本人向けにアレンジした松本 輝彦
HOTS Academyの理事代表であり、Essayの日本の第一人者であることは間違いありません。
今回はEssayが必要な背景とその効果について伺いました。
Q.まず、Essayがどういうものなのかについて教えてください。
一般的に「エッセイ」といえば、「随筆」という意味で使われますが、私たちの場合は違います。「5 paragraph essay」という小学生の段階から繰り返し書いていく、いわば文章の型がアメリカの教育には必ずあります。私は、この「5 paragraph essay」という型を、日本人にも分かりやすいようにアレンジし「エッセイ」と名付けました。
Q.どうしてEssay指導を始められたのですか?
大きなきっかけは、アメリカで育てていた長女の言葉でした。当時現地校(英語で学ぶ現地の学校)と補習校(アメリカにある日本語で学ぶ学校)に通っていた長女がある日、
「アメリカの学校では自分の意見と考えを5paragraph essayで書けば良いけど、補習校では『思った通りに自由に書いてごらん』というだけだから書き方が分からない。」と言ったのです。私自身、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院に留学し、研究者を目指していた時、どれだけレポートを提出しても突き返され、「英語力は申し分ないし、文章は読める。でも、何を伝えたいのか、何が言いたいのか分からない」と教授に言われ続けていました。その2つの経験から、アメリカと日本の指導法の違いに、「文章の書き方」のヒントがあるのでは?と感じ、Essay指導を始めました。
Q.「文章の書き方」にこだわるのはどうしてですか?
「書く」ことで、「伝える力」と「考える力」といったアカデミックスキルを育む効果があるということを今までの経験から確信しています。しかし「文章の書き方」が分かっていないと、書くことを通してアカデミックスキルを育もうにも、文章が書けないので指導の効果が十分に発揮されません。「何を書いているのか分からない」のに、内容の議論を行えるでしょうか?ですので、「論理的に考え、説得力をもって伝えること」を目指すためには、日本ではあまり指導されない「文章の書き方」を指導することが不可欠だと考えています。
Q.アカデミックスキルとは何ですか?
アカデミックスキルとは冒頭にも述べたように「生き残っていくために」不可欠なスキルです。例えば、AIの発達によって、「今後15年で今ある仕事の49%が無くなる」という話は皆さん聞いたことがあると思います。これは知識基盤型社会が終わりを告げ、答えのない問いに向き合う力が求められるようになることを意味しています。このような時代において、
・ロジカルシンキング
・クリティカルシンキング
・ディスカッション
・エッセイ
などの普遍的に求められる力のことをアカデミックスキルと呼んでいます。
Q.最後に受講を検討されている方、受講者の皆さんにメッセージをお願いします。
これからのグローバル化や情報社会化などの急速な変化によって、子ども達はより一層「正解のある問いから答えを見つける力」から「正解のない問いを考え、課題を解決する力」を求められるように、社会は変化していきます。そしてこれから必要なアカデミックスキル・コミュニケーション力・創造力。その全てが「エッセイ」によってトレーニングすることができることを今までの実践から確信しています。HOTS Academyがお子様や保護者の皆さんの考えるキッカケになることを願っております。